hopperのメモ帳

勉強などする途中でのメモを置いてます。

衆院選マニフェスト比較2017(児童虐待・子どもの貧困関係)

lessorさん(@lessor_tw)の恒例の労作まとめを拝読したら、最後にこんなボールが投げてあった。

以上は「障害者」に限ったマニフェスト紹介に過ぎないので、誰かが「子どもの貧困」とか「不登校」とか「生活困窮者」とかでも作ってくれるとうれしい。やってみるとわかるが、けっこうめんどくさい作業である。
衆院選マニフェスト比較2017(障害者分野) - 泣きやむまで 泣くといい

慣れないけど私もやってみよう。「虐待」「子ども/子供の貧困」というキーワードを検索、または目視で探して拾っています。児童手当や一律の教育無償化などは今回は取り上げていません。
(lessorさんのページの書き方をマネしています。あしからずご了承ください)

自民党

政策BANK2017(PDF)

「強く自立した沖縄」を国家戦略と位置づけ、税財政含めて沖縄振興策を総合的・積極的に推進します。特に、西普天間住宅地区の跡地利用の推進や、子供の貧困対策、離島振興、観光振興、人材育成等に集中的に取り組みます。

若い世代への公的支援を充実するため、「子育て安心プラン」を着実に実施し待機児童の解消を図るとともに、子育て支援サービスの質の改善にも取り組みます。妊娠・出産・子育ての切れ目ない支援を進めるとともに、児童虐待防止対策やひとり親家庭支援を強化します。

生活保護世帯の子供の進学支援の強化など生活困窮者の自立に向けた支援や子供の貧困対策を強化します。「自殺総合対策大綱」に基づき誰も自殺に追い込まれることのない社会を作ります。

小さい字で全19ページのパンフレットなので、こんな感じで触れている。特に沖縄に絡めて子供の貧困対策を挙げてくる「特別扱い」あり。
ところでなんで「生活困窮者の自立に向けた支援や子供の貧困対策」の段落に、接続詞無しで自殺対策の話が続くんだろう??

公明党

重点政策(PDF)

児童虐待防止や子どもの貧困対策など、子育て支援の充実に取り組みます。

親がいない、または親が育てられない子どもたちに原則、家庭養護を優先し、児童養護施設等においては専門的ケアや自立支援の拡充を図ります。

児童虐待を防止するため、児童相談所の設置や体制強化を推進します、

全22ページのパンフレットの中で、「子どもの貧困」というタームは総論で1回出てきている。家庭養護>施設養護という考えがあるようだけど、「里親」という言葉を使わないと普通の人にはわからないんじゃないかな。

希望の党

希望の党政策パンフレット(PDF)
「虐待」、「貧困」などのキーワードはゼロ。
ちょっと待って。殺処分されるペット以下の関心?

日本維新の会

政策|日本維新の会(ウェブページ)
特に記載が見当たりません。

立憲民主党

政策パンフレット(PDF)

子どもに引き継がれてしまう貧困の連鎖を断つための教育生活支援、虐待をなくすために児童相談所児童養護施設、民間団体との協働を強化

急ごしらえの4ページしかない短いパンフレットに、簡潔な1文があり。貧困の連鎖と虐待とはセットで挙げられている。児童養護施設が虐待をなくすために動くのはなんだか難しい気もするけれど、この分野での主要プレイヤーとして認識していますよ、という意味か。

社民党

憲法を活かす政治(ウェブページ)

〇子どもの貧困と児童虐待を防止するための切れ目のない支援体制をつくります。

〇子どもの相談・救済機関となるチャイルドラインの拡大、「子どもオンブズマン」の実現に取り組みます。子どもの居場所づくり、学習支援、「子ども食堂」など地域の多様な支援を促進します。

〇子ども・子育て政策を一元的にすすめるとともに、若い世代の声を行政に反映させ、若者政策を総合的に推進するため、「子ども・若者省」の設置を検討します。

〇子どもや若者への支援を行うNPO法人等への寄付控除額の拡充や、資産寄付に対する相続税の控除を実現します。

目新しいシステム・アイデアが書かれているけれど、現行の児童相談所児童養護施設・里親にノータッチなのでイメージがよくわからない。厚労省から抜き出すのは案外大事かもしれない。

日本共産党

たくさんありますが、ざっと目につくのはこのあたり。
保護者支援、施設の改善、里親の支援、施設退所後の支援など偏らず全方位目配りされているのがすごい。

2017総選挙/各分野の政策 02、子ども・子育て―保育・教育の充実、経済的支援、子どもの健康(ウェブページ)

児童虐待や子育ての困難の背景には、若い世代の雇用破壊と貧困の広がりがあります。安心して子育てできるように、正規雇用化と時給1500円をめざして最低賃金の引き上げ、残業の上限規制による長時間労働の改善、教育費の負担軽減、福祉・社会保障の充実、子育てへの経済的支援など総合的な施策をつよめます。

児童虐待の防止、早期発見、子どもと親への専門的な支援などの独自の施策をつよめます。早期発見で子どもを守るために、保育所や学校、病院、児童相談所、保健所、子育て支援センター児童養護施設など、子どもにかかわる専門機関の連携をはかるとともに、職員の専門的な研修をつよめます。児童虐待の問題に対応する中核的役割を担う児童相談所は全国で210所しかありません。相談支援体制を充実させるために、児童相談所の増設、職員の抜本的な増員と専門性向上のための研修の充実、一時保護施設や児童福祉施設の整備増設、設備や職員配置の改善をはかります。虐待を受けた子どもへの専門的なケア、親にたいする経済的、心理・医療的、福祉的な支援をつよめます。

経済的、社会的に困難な事情をもった親や予期せぬ妊娠に悩んだりした時に、身近に相談できる体制を整備します。児童相談所児童福祉施設、小児病院や保健所、子育て支援センターなどが連携して、親への支援をつよめるとともに、困難な場合の受け入れ施設の拡充をすすめます。乳児院児童養護施設などの職員配置の改善・増員と負担軽減、施設の改善、小規模化、家庭的養護の推進を急ぎます。施設に暮らす子どもたちの教育、進学への支援をつよめます。里親制度はさまざまな事情で家庭で生活できない子どもたちを家庭的環境のもとで育てるための大切な制度です。使いやすい制度への改善、相談、里親同士の相互交流、児童相談所・学校などとの連携強化など里親への支援をつよめます。

「子どもの貧困」が深刻な問題になっているもとで、低所得世帯の子どもに、義務教育期間中の給食費・学用品代・修学旅行費などを援助する就学援助制度の役割はますます大きくなっています。それにもかかわらず、自公政権就学援助制度への国庫負担を廃止したことで、就学援助の縮小が各地ですすめられています。
経済的に困難な家庭の子どもたちが安心して義務教育が保障されるように、国庫負担制度を復活し、対象を生活保護基準×1.5倍まで広げ、支給額も増額するとともに、利用しやすい制度にします。教育扶助の額も同様に引き上げます。

2017総選挙/各分野の政策 03、子どもの貧困―子ども医療費、学校給食、児童扶養手当、教育費負担 子どもの貧困問題の解決にとりくみます(ウェブページ)

児童養護施設児童相談所など社会的養護の拡充をすすめます……児童養護施設乳児院、自立支援ホーム、里親など社会的養護のもとで生活する子どもたちは約4万8千人います。施設に入所している子どもたちの成長にとって家庭的な環境のなかで育つことが大切です。施設の小規模化をすすめます。支える職員の配置基準や専門職の配置を充実させます。職員の処遇改善をすすめます。

施設を退所する若者に、公営住宅の優先利用など住まいを保障し、進学や就労を支援します。国は社会的養護の若者に条件付き貸付奨学金でなく、すみやかに給付制奨学金の支給をおこなうべきです。どんな問題でも相談できるアフターケア事業を全国ですすめます。

児童相談所や自治体の児童家庭相談窓口に専門性のある児童福祉司などの配置を拡充し、保護者と子どもの支援をすすめます。

○子ども食堂・居場所づくりのとりくみを応援し公的支援をすすめます……無料か低額で利用できる子ども食堂が全国に広がっています。また、食事だけでなく、遊びや学習などもできる“居場所”づくりがボランティアやNPOなどのとりくみで広がっています。自治体の施設などを提供するなど自治体が積極的に協力し、国・自治体の財政支援をすすめます。

2017総選挙/各分野の政策 08、貧困―貧困率、低年金、医療・介護の改悪、雇用・賃金の破壊(ウェブページ)